Return to the wild
自然へ還れ。

火を楽しむ。
風を楽しむ。
水を楽しむ。

日常と少しだけ距離を置いて
季節の移り変わりを肌と、匂いと、音で感じられる、そんな至福のひとときを味わってもらいたい。
人が自然に還るようなキャンプのお手伝いをわたしたちはしたいと思っています。

じきに朝日が登るまだ仄暗い頃、全てが洗われた後のように空気は清涼できんと冷たく、誰も目を覚ましていない。
そんな中、薪をくべ、火種を作り、炎が暖かく立ち昇るまでをじっと眺めていると
ただただ無心になっていて、気づくと鳥がさえずり眩しい朝日が顔を出していることがあります。
そのひと時は、何よりも贅沢な時間のように思われるのです。

その昔、旅人は地面に石を組み焚き火を起こし、その前で体を丸め一夜を過ごすしたそうです。
直火の力はすごいもので、周辺の地面を温めてくれるため、毛布がなくても体を冷やすことはないのです。

子供の頃、まだ行ったこともない場所へ冒険してみたいと憧れたように、今いるこの土地の遥か遠い過去を想像すること
満点の星空を見ながら時空の果てしなさに感慨深くなったり、そうかと思えば仲間とたわいもない話をする。
その時間を安全に豊かにしてくれる、必要最低限の道具を作りたい。
思い立った時に自然に還れるような。使うほどに自然と寄り添うことが上手くなるような。

そんな想いから、わたしたちは return to the wild を心に据えてものづくりをしています。